ごあいさつ

京都のミュージアムは日本の宝

京都市長 角川 大作

京都市長 角川 大作

千年を超える歴史の中で,多くの文化財をはじめ華道・茶道などの多様な文化を育んできた「日本文化のふるさと」・京都。
そんな京都のまちでは,国や自治体,寺院や神社,大学,企業など様々な主体がミュージアムを開設し,文化,芸術,科学,歴史など,実に幅広いテーマを扱っています。そして,それらが「京都市内博物館施設連絡協議会」というネットワークを形成し,「まち全体が博物館」となって京都の文化の発展を力強く索引しておられます。
そうした京都のミュージアムの魅力を,余すところなく御紹介するのが本書です。平成6年の初版以来7度目となる今回の全面改訂は,国際博物館会議(ICOM)が日本で初めて京都で開催される年に発刊し,web配信も行うなど,その魅力を世界に広く発信していきたいと思います。
ぜひ本書を片手に京都のミュージアムに足を運び,京都に息づく日本の奥深い文化を心ゆくまで堪能していただきたいと思います。

文化都市京都の過去と未来を体感して下さい

京都市内博物館施設連絡協議会会長 佐々木 丞平

京都市内博物館施設連絡協議会会長 佐々木 丞平

京都市内博物館施設連絡協議会が平成4年に101館で発足して今年で27年目を迎えました。今では200館を超える大所帯となりましたが、1つの市にこれだけ多くの、しかも多種多様な博物館・美術館が所在しているのは世界的に見ても珍しいことです。
博物館・美術館は文化を支える重要な柱であり、文化都市、文化国家の顔でもあります。人間はより良く生きるために、またより楽しく、より美しく生きるために様々な文化を生み出してきました。その多種多様な文化の証あかしを大切に守り、またそれが新たな文化を生み出す力となるよう、過去と未来を結ぶところに博物館・美術館の存在意義があります。京都は正にそうした博物館・美術館で織りなされた文化都市です。
国内外の方々が本書を手にとって各施設をご覧頂き、京都が歩んできた1200年の歴史と、これから京都が向かおうとする未来へのエネルギーを感じ取って頂けたら幸いです。

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