粟田ギャラリー&ライブラリー
- 見どころ
- 「郷土史」「陶器(粟田焼)」「刀剣」「明智光秀」「庭園(小川治兵衛)」と、5つのテーマで「わが街粟田」を味わい尽くす
京の玄関口「粟田」に花開いた文化を紹介する、ギャラリー併設の図書館
東海道に直結する京都の表玄関として、古くからその名を知られた粟田口。当施設は、粟田の地で花開いた様々な文化を展示資料や開架の図書で紹介するギャラリーと図書館の機能を備えた地域の情報拠点として2022年7月、閉校した小学校の跡地に新設された地域自治会館の一角に開館した。
館内は壁に沿った展示スペースと、中央部分には丸テーブルと椅子が置かれ、展示に見入った後は関連の図書に目を通してさらに知識を深めてもらおうという趣向。展示も「郷土の歴史」「陶器(粟田焼)」「刀剣(粟田口派)」「明智光秀」「庭園(小川治兵衛)」の5つのブースを設け、地域史を下敷きに、多くの名工を輩出し今もその伝統が生き続ける粟田焼、アニメで刀剣ブームが起きる中、注目度を増した三条宗近など粟田口の刀匠に光を当て、首塚があるなど当地との縁で展示に加わった光秀のコーナーには文献資料や発掘成果に基づいて制作された立体模型で当時の本能寺を再現、信長の最期を巡る論考に新たな一石を投じた。最後の庭園では、南禅寺周辺で数々の名園を手がけ、近代庭園の創始者とされる小川治兵衛(植治)の「作庭」を追究する。各ブースともそこだけでたっぷり時間をとられそうで、刀剣や陶磁器のファンがお目当ての場所だけを見学に来場しても満足できるのでは。ただ一つ難点は、ギャラリーへの経路が少々分かりにくいこと。同じ小学校の跡地に建つホテル東山の中庭を通り抜けるか、三条通から細い通路を南進して自治会館の入口受付を通れば目的地に至る。

粟田ギャラリー全景

粟田焼展示

本能寺立体模型
明智光秀が織田信長にどう評価されていたか、本能寺の再現模型から推察してみよう
住所 | 京都市東山区粟田口夷町175(粟田自治会館内) |
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電話番号 | 075-708-2524 |
URL | https://toshi-governance.com |
時間 | 毎週月~金曜日9:00-17:00 |
休館日 | 土・日・祝日 |
料金 | 無料 |
交通 | 地下鉄東西線東山駅から徒歩約5分 |
駐車場 | なし |
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