ちしゃくいんほうもつかん・ていえん
智積院宝物館・庭園
- 見どころ
- 力強く描かれた楓の幹の豪快さと、細やかで繊細に描かれた秋草の可憐さとが同居する作品
桃山美術が堪能できる寺院
もとは紀州(和歌山)の根来寺の塔頭のひとつ。後に、京都・東山にあった寺院―豊臣秀吉が3歳で亡くなった息子・鶴松の菩提を弔うために建立した祥雲寺(祥雲禅寺)―を徳川家康より寄進され、現在の地に再興した。宝物館には、日本の障壁画の代表作として知られている国宝の長谷川等伯「楓図」・長谷川久蔵「桜図」をはじめ「松に秋草図」や「松に立葵図」など、長谷川派の障壁画が展示されている。これらは祥雲寺を飾るために描かれたものであり、明るく豪華絢爛な作風は、桃山美術の典型的な作品といえる。大書院に面した大きな池とサツキの刈り込みが印象的な名勝庭園。利休好みの庭として有名で、刈り込みに自然石を配し、深山幽谷の趣きを表現。書院に座って眺める池泉鑑賞式の庭園である。その一部に、祥雲寺時代の庭が残っている。
長谷川等伯 楓図壁貼付(部分)
名勝庭園
住所 | 東山区東大路通七条下ル東瓦町964 |
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電話番号 | 075-541-5361 |
FAX | 075-541-5364 |
URL | https://chisan.or.jp/worship/artifact/ |
時間 | 9:00〜16:30(入館は16:00まで) |
休館日 | 12/29〜31 |
料金 | 宝物館: 一般500円・中〜高校生300円・小学生200円、名勝庭園:一般300円・中〜高校生200円・小学生100円 |
交通 | 京阪 七条駅から徒歩約10分/市バス 東山七条からすぐ |
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