ごとうしょうじろうぐうきょあときねんぎゃらりー
後藤象二郎寓居跡記念ギャラリー
- 見どころ
- 象二郎が寄寓した「壺屋」や龍馬の寓居「酢屋」など、150年余り前のこの地を再現したジオラマが、幕末の京都にタイムスリップさせてくれる
「大政奉還」の立役者・後藤象二郎の足跡示す資料が一堂に
京都一の繁華街に建つホテル玄関で、来館者を迎える維新の英傑の等身大パネル。ここは、幕末期の土佐藩重役で、坂本龍馬とも親交があり、慶応3年(1867)の同藩による将軍・徳川慶喜への大政奉還の建白で中心的役割を果たした後藤象二郎の寓居だった醤油商「壺屋」の跡地にあたり、ホテル開設に際して、象二郎の事蹟を顕彰するギャラリーとしてお目見えした。
ホテルのエントランス脇に設けられた展示スペースには、幕末のこの地を今に甦らせるジオラマをはじめ、象二郎と龍馬が長崎の写真館でともに使ったとされる写真台の復元展示、英国公使パークスを刺客の襲撃から救った功により英女王から贈られた装飾宝刀の複製、大政奉還献策の折に他の宿老と連署した副書の複製、揮毫を求められてしたためた自筆の漢詩、豪放磊落をうたわれたその人柄をしのばせる書簡など、多彩な展示資料が並ぶ。龍馬に比べるとこれまであまり顧みられてこなかった象二郎だが、関係資料をそろえた個人ギャラリーの登場で、一気に認知度アップが図れそう。天井を見上げれば、江戸時代後期の京都画壇を代表する原在中が描いた白象図。土佐では子どもの健やかな成長を願って動物にちなむ名を付けるとされるが、その名に恥じないスケールの大きさで激動の時代を生き抜いた象二郎に、熱い視線を注ぐ人が増えそうだ。

後藤寓居跡ギャラリー全景

後藤寓居跡界隈のジオラマ

英女王から贈られた宝剣複製
龍馬が後藤を信頼し、付き従っていたことを当時のジオラマ、寓居への滞在状況から読み取って考えてみよう
住所 | 京都市中京区河原町通三条下ル大黒町59-1(ホテルリソル京都 河原町三条エントランス) |
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電話番号 | 075-255-9269 |
URL | https://www.resol-hotel.jp/kyoto-k/special/ |
時間 | 見学自由 |
休館日 | 無休 |
料金 | 無料 |
交通 | 地下鉄東西線京都市役所前駅から徒歩4分 |
駐車場 | あり |
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