はくやのぐち
箔屋野口
- 見どころ
- 技法を組み合わせている金箔見本。色を載せたり、文様を加えたりすると多彩な表情を見せる
伝統の金箔が織りなす現代アート
1877(明治10)年創業。代々、西陣の帯に織り込まれる金糸、銀糸、平金糸などを作り続け、当代で四代目の箔屋野口。平金糸は平箔、引箔(ひきばく)ともいわれ、本漆を使う引箔作りにこだわる西陣でも数少ない箔屋。三椏(みつまた)などの繊維を漉いた和紙(45㎝×60㎝)に漆を引き、金、銀、プラチナ箔を施して、さまざまな文様を生み出す。その後、細く裁断されて緯(よこ)糸として帯に織り込まれる。一本の帯に織り込まれる5〜7枚の引箔には、文様が途切れないよう連続性が求められる。明治中期に建てられた糸屋格子の町家は住宅兼工房で、西陣の話や、室町から江戸時代を通して描かれた金碧画の金箔の構造についての興味深い説明を聞くことができる。庭に面した座敷では、当代と伝統の技を現代アートに発展させた後継者、次男五代目による「箔画」作品を展示即売している。



金箔は何ミリまで薄くなるか。
住所 | 上京区元誓願寺通大宮西入ル元妙蓮寺町546 |
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電話番号 | 075-415-1150 |
URL | https://hakunoguchi.theshop.jp/ |
時間 | 10:00〜16:30(要予約) |
休館日 | 不定休 |
料金 | 西陣織と尾形光琳の金箔の説明 約60分(要予約)1~5人まで10,000円(それ以上は1人1,000円) |
交通 | 市バス 今出川大宮から徒歩約4分、堀川今出川から徒歩約5分 |
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