はせがわれきし・ぶんか・こうりゅうのいえ
長谷川歴史・文化・交流の家
- 見どころ
- 長谷川軍記(9代当主)が書き残した幕末~維新の27年間にわたる日記など古文書類や長谷川良雄(11代当主)の水彩画作品
地域の名望家が残した文化遺産が一堂に
長谷川家は、江戸時代には公家に仕える傍ら、米のほか藍などの商品作物を手がけた豪農で、明治維新後も村長を務めるなど名望家として知られた。現存する住居は、1742(寛保2)年に建てられた築280年の農家住宅。2011(平成23)年から1年をかけた大規模修復で創建時の壮観が甦ったことから、古い家並が残る東九条の景観・文化の保存に努めつつ、所蔵品の展示や各種催しを通して人々が集う場にと、「歴史・文化・交流の家」の名で新たなスタートを切った。
修復を機に主屋と土蔵、表門が国の登録有形文化財に指定された。農家建築の機能美が訪れた人の目を引くのはもちろん、幕末維新前後の当主・長谷川軍記が残した日記には動乱期の世相が記され、京都高等工藝学校で浅井忠に学んだ孫の良雄が残した水彩画作品などとともに、市井の暮らしの中に息づく「文化力」を実感させてくれる。邸内ギャラリーでこれら所蔵品を展示公開するほか、初心者から上級者までを対象とした手織り教室を随時開催。さらにセミナーや茶会、コンサートなどに利用できるスペースも用意され、利用者に喜ばれている。

長谷川家全景

邸内風景

手織り教室メンバーによる活動
浅井忠の薫陶を受け、水彩画家として名を成した長谷川良雄。その作品を集めた展覧会が2002(平成14)年に浅井の故郷・千葉県の美術館で開かれた。その美術館はどこか。
住所 | 京都市南区東九条東札の辻町5番地 |
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電話番号 | 075-606-1956 |
FAX | 075-606-1956 |
URL | http://hasegawake.net |
時間 | 土・日曜10:00~16:00 |
休館日 | 夏期(7月第3土曜~8月末日) 冬期(12月第2土曜~3月第2日曜) |
料金 | 大人600円・小学生300円 |
交通 | 市バス 札ノ辻から徒歩約3分/地下鉄烏丸線 十条駅から徒歩約8分 |
駐車場 | あり(利用の場合は要事前連絡) |
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