こうだいじしょうびじゅつかん
高台寺掌美術館
- 見どころ
- 細かな表現と金蒔絵の美しさは、まさに桃山美術の粋であり、武将たちを和ませてきた
秀吉がこよなく愛した高台寺蒔絵
豊臣秀吉の正室・北政所(ねね)が開いた高台寺と、関連寺院に収蔵されてきた名品を中心に展示公開している。中でも「高台寺蒔絵」の品々は秀吉もこよなく愛したという。高台寺蒔絵とは、漆塗りの平面に金粉や銀粉をまいて描いた「平蒔絵」という技法で、桃山時代を代表する華麗な漆工芸である。黒漆の面に金粉をまいて文様を浮かび上がらせ、黒地と金蒔絵が美しく対比している。主に秋草をモチーフとしたものが多く、家紋散らしのデザインに絵梨地や針描といった技法を用いた、型にはまらない自由で斬新な発想で多彩かつ華麗な表現は、当時の武将たちが好んでいたという。他に、北政所を描いた重要文化財「高台院像」や「豊臣秀吉像」などの寺宝(絵画・美術工芸品・文書類)を順次公開している。

重要文化財 楓桐菊蒔絵薬味壺

重要文化財 秋草蒔絵天目台(作品展示替えあり)

高台寺の名前にちなんだ蒔絵技法は?
住所 | 東山区高台寺下河原町530 京・洛市「ねね」2階 |
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電話番号 | 075-561-1414 |
FAX | 075-561-1624 |
URL | http://www.kodaiji.com/museum/ |
時間 | 9:00〜17:00、高台寺・圓徳院の夜間拝観期間中は夜間も開館 |
休館日 | 12/31・展示替期間 |
料金 | 大学生以上300円(掌美術館のみ)/ 拝観料(高台寺・高台寺掌美術館)一般600円・中高校生250円/ 共通割引拝観券(高台寺・高台寺掌美術館・圓徳院)900円 |
交通 | 市バス 東山安井から徒歩約5分 |
駐車場 | あり(有料) |
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